風邪を引きました。

どうもこの頃、いろんな意味で”安定しない”わ。

マスクつけながら仕事しています。



【映画】「エンディングノート」 を見てきた編集する
2011年11月21日17:18

土曜日に映画「エンディングノート」を新宿で見てきました。
これは素晴らしかった。

とある女性の映画監督が趣味で自分のお父さんを撮影していたら、癌を宣告されてしまいます。
最後無くなるまでを追ったドキュメンタリーです。


ちなみに監督は是枝裕和さん(桜の栞のPV撮った人→ワンダフルライフって作品が有名)のスタッフの人で、
淡々としているけど、前向きな映像は是枝さんに似ていました。

ちなみに、公開から3ヶ月近く経っているのに会場は超満員。
30分前に映画館に着いたときは4席しか残っていませんでした。

満席の映画館で映画が始まるのを待つのって

映画は素晴らしかった・・・というか見て貰った方が早い。

ガンになったお父さんが、日本の高度成長期を支えた、”仕事命!””段取りも命!”の典型的な日本企業の営業マン。

自分がなくなるまでにやるべきことをエンディングノートに書いて、それを一つ一つ実行していく姿が描かれていました。

エンディングノートとは、タイトルそのまままで
 ・”死ぬ前にやること”
 ・”死んだ後にやること”

を記載してあるノートのことです。
 ・死んだときに誰に連絡したら良いか?
 ・銀行の口座番号や暗証番号は?
 ・各種引落とし先とそれを止めるための連絡先?
 
 に加えて、
 ・生きている内に会っておきたい親友、旧友
 ・最後の思い出に旅行に行きたい場所
そして、
 ・葬儀を開催する場所を決める。
 ・お墓の場所を決める
等もあります。

自分が死んだときに家族に迷惑をかけないようにすることですね。

*実際に「エンディングノート」って市販されているみたい。

★★★
お父さんのパーソナリティのおかげで、途中全く飽きない。
日本の平均的なタイプなんだけど、ここまで良い人って意外にいないよな〜って思わせる。


素晴らしかったのは、お父さんが亡くなる直前の奥さんとの会話。

実際に映像を見て貰えればわかるけど、この時代の日本人は最後の最後に人生で初めて、

”愛を告白する”
わけですよ。

半分死にかけて、もうろうとしている状況なのに、
「愛している」
ことを必死に伝えようとする。

その言葉を受けた奥さんも必死に答える。
伝わるかどうかわからない言葉をを必死に連呼して届けようとする。


「夫婦ってこうなんだなあー」
と思ったし、

「死ぬ直前に初めて夫婦は完成するのかな?」
と思った。

見ていてさすがに泣けてきました。

最初から最後まで、お父さんが屈託無く、冗談ばかり言っているタイプなので、スクリーン全体が明るいんです。

そしてカメラを持っている監督(お父さんの末娘)も最後まで”普通に”振る舞っているので暗さがない。

好感が持てました。

「こんな素晴らしい作品を観ると人間関係でストレスがたまるのがばからしくなってくる」

→これが一番の感想だったりする。

結局はこれもお父さんの人徳だなあ〜。

俺も見習わなきゃ!と思った。



しばらく公開してそうだからもう一度行ってみようと思います。



しばらく公開してそうだからもう一度行ってみようと思います。